【5/29(火):五日目&クロージングセレモニー】 一時間目:「From Mars to Venus in the Inner-Outer World」Darby Costelloさん 最後の日ということで、他の講師の話も聞いてみたいという気持ちもあったが、二日目に受けたダービー・コステロさんのレクチャーが素晴らしかったので、迷わず再度受講。
火星と金星、そして天王星の話。 ダービーさんのパワポは、どれも本当に美しくて。
名画や彫刻、ポスターなどさまざまな素材を惜しむことなく使用する。
それらはこちらのイマジネーションを喚起するかのよう。
絵画やアート好きなわたしにとってはたまらない楽しさ。
象徴がイキイキと具現化し、ハートに飛び込んでくる。
古今さまざまなアーティスト、聖職者、ミュージシャン、イギリス王室の人々…
どれだけのチャートを読んだだろう。
ダービーさんはハイテンション!かなりな早口だった! う…うーん(汗)つ…ついていけない。 ひとつ単語が分からないとそこで迷宮入りしてしまう悲しさよ。 音源を購入してじっくり聞き直そうと思う。
二時間目:「A Kairos Moment in an Archetypal Cosmos」さん いよいよUAC最後の講義。 リチャード・ターナスさんの宇宙論。 ターナスさんは、いかにも学者さんという佇まい。 プロジェクターもホワイトボードも使わない…というのはスティーブン・フォレストさん以来だ。
アウタープラネット、特に天王星と冥王星のサイクルを追い
歴史的事象を振り返ることから。
エンタメ性は一切なし。
だが口調は柔らかく、淡々と語った。
カイロスモーメントとは、変容寸前のギリギリの時間のこと。
人間に例えるなら「危篤状態」と同様だ。 地球は今、まさにカイロスモーメントの最中にあると。 この劇的な状況において、わたしたちは一体なにをすべきか。 わたしたちアストロロジャーこそが、世界をリードする必要があるのではないかと。 ターナスさんが強調していたのは「コミュニティー」の大切さ。
このカイロス・モーメントの渦中において、独立した個々の変容も大切だが、
コミュニティーとしての変容がとても重要だということ。
重要というよりももっと切迫した言葉で語られていたが。
そして、コミュニティーが変容するには、人と人との信頼関係が必要。
そしてコミュニティーとビジョンの結託…。
「Integration」(統合) いろいろな意味で難解だったけれど、ターナスさんのおっしゃっていることは まさに、ヴェーダでありYOGAであった…。 静かな感動が胸に広がる。 レクチャー終了後、同じ教室内に「アンティシア」講座で友達になった彼女を見つけて声をかけた。
分からない単語がいっぱいだった…とわたし。 彼女曰く、「ネイティブのわたしでも分からなかったよ(笑。でも感動した~…!」と。
彼女は蠍座冥王星世代。これからの担い手!
占星術に興味を持ってすぐにリリーを読んだと言っていた彼女は、
瞳を輝かせてターナスさんに感動を伝えに行った。 5日間続いたUACのレクチャー、これにて終了。 【クロージングセレモニー】 講義が終わって夕方より閉会式。 メモリアル&クロージングセレモニーとある。
大スクリーンに前回のUAC以降に亡くなられた占星術家の方々の写真が、次々と映し出される。(わたしたちを残し、星に帰って行ったと記されていたが) 会場のあちこちから静かな拍手が沸き起こった。 あの方、この方…中にジャン・スピラーさんのお顔もあり言葉を失う。 知らなかった…。しんみりする。
冥王星蟹座〜蠍座までの各世代の代表によるスピーチがあった。
これはなかなか良かったな。 クロージングセレモニーはとてもシンプルなものだった。
そして、静かにUAC2018の幕が降りた。 (といってもまた翌日以降もポスト・カンファレンスなどがあるのだけどね!) ……………………………………………………………………………………………………………………… 【終わりに】
UAC2018。 右を向いても左を向いてもAstrologer…というレアな世界でした。 若者から歩行器をつきながら歩く老年世代まで入り乱れ。 かなりご高齢の方が熱心にノートをとり、積極的に質問もされている様子を見て、 「ああ…こんなおばーさんになりたい…!」と強く強く思いました。 素敵すぎる…! さまざまなバックグラウンドを持つ人々と、みんなで机(実際にはイスだけでしたが)を並べて学ぶことができた日々、それは、かけがえのない貴重な体験でした。 どこにいても聞こえてくる占星術談義。 国籍や扱う言葉は違っていても、占星術という共通のワードがあるからね。
通じるの。言葉がカタコトでも。
世界は広いよ。 世界の占星術の層の厚さを改めて実感しました。 研究家のその知識の深さ、占星術を追求し続ける姿勢に触れ、どれほど刺激を受けたことか。
またその研究者たちそれぞれがお互いをリスペクトしあう様子を目の当たりにして、
世界の占星術がなぜこんなに発展しているのか、その理由を見た気がしました。
言うまでもなく、もうますますAstrologyに夢中。
日本に帰ってからも、地道に学びを深めて行こうと思いました。 やりたいこといっぱい。 深めたいこといっぱい。 はやる気持ちを抑えて、一歩ずつ行こう。
…ってね。言い聞かせているんだけど。
気持ち的には、もう、走りたくてね(笑。 次回のUACは4年後かな、6年後かな…? また参加したい。 かならずまた行くぞ〜!
記:チャンドラ・ケイ