本日4/12 23:48に木星と海王星が魚座23度で重なります。
木星と海王星がこうしてコンジャンクション(0度)になるのは、実に13年ぶりです!
海王星は魚座の支配星、木星は魚座の副支配星でもあり。
いずれも魚座という領域は居心地が良く、各天体の力をのびのびと発揮することが出来る状態にあります。
約13年毎に木星と海王星はコンジャンクションになりますが、
中でも今回のコンジャンクションはかなりインパク大です。
また、木星は社会天体であり、海王星はトランスサタニアン…さらにいずれも拡大天体です。
この会合は二つの天体が重なった瞬間や短いスパンを示唆するものではなく、時代の空気を色づけるような長期的なスパンにわたり影響するものです。
じわじわと地球のすみずみにまで広がり、世界の細胞に深く浸透していくような、そんなイメージがあります。
さて、今回の木星海王星の合について考える前に、
まずは前回2009年に起こった木星海王星の合の年に何があったのか振り返ってみましょう。
前回の木星海王星の合は、13年前、2009年5月でした。
調べてみると…
・民主党圧勝で政権交代
・新型インフルエンザパンデミック
・アフガン戦況泥沼化
・イスラエルガザ侵攻
・北朝鮮ミサイル発射 二度目の核実験
と、こんな感じの出来事が起こっていました。
こうしてみると、今とかぶるところが多々ありますね。
木星も海王星もガス天体であり、
確かに惑星はそこに在りながらも、私たちはこれらの惑星に降り立つことが出来ません。
実感を越えた要素が混ざり込むわけですね。
伝統的な占星術では木星を幸運の星と考えます。
確かにポジティブな方向にエネルギーを動かすことが出来たなら、幸運を増幅するような流れになるでしょう。
けれど、そればかりではありません。
木星は不安や怖れをも増幅させる作用があるからです。
良くも悪くも、木星は物事や状況を拡大させ、増幅するエネルギーの象徴です。
(「良し悪し」を決めているのは惑星ではなく人間ですけれど。)
海王星は境界線を越え、ときには境界線を溶かしつつ、どこまでも拡大する力です。
いきなりですが、最近のパンってカビが生えなくなりましたよね。
(それはそれでかなり怖いけど)
海王星のじわじわ広がる様はパンに広がるカビの浸食にも似ています。
パッと見は変化に気づかないのだけど
実はすでにパンの内部にはカビが広がっている。
はっきりカビが目で見えるようになったときは
すでにほぼ全体がカビに侵食されている…という。
この二つの天体が、もっとも力を発揮しやすい領域で重なるわけですから…これはもうどうすればいいの?という感じですね。
木星海王星の合は、まるでバブル(泡)のようです。
ぶくぶく泡立つさまはインパクトがありますが、すぐに消えてしまう。
泡は掴めません。実態が無い感覚。
理想や期待はあるのですが、それが掴める手応えが感じられない。
13年前、多くの人達の期待を背負って政権交代した民主党政権は残念ながら根付くことが出来ませんでした。
理想や期待をバブルで終わらせず、着地させることができるのか。
それが、木星海王星の合を経験する時期の課題なのかもしれません。
そのためには、木星海王星以外の天体たちの力をうまい具合に混ぜ合わせる必要があります。
で、今です。
・ロシアがウクライナ侵攻。
・ウクライナ各地の悲惨な状況が全世界に知れ渡る。
・ロシアがウクライナ東部への攻撃を強める可能性示唆。
・コロナXEが見つかる。第7波?
・厳格なロックダウンをするも中国でコロナ感染拡大止まらず。
・北朝鮮ミサイル発射。どうやら核実験をするらしい。
・今後世界的規模で起こるであろう物価高、食糧難の不安。
あらためてこうして比較してみると
13年前と酷似していて、ちょっとため息。
人間、進歩してないなぁ。
さらに悪化していますからね。
平和を望みながらも、戦争を止めることすらできない。
その無力感や焦燥感もまた、境界を越え世界中の人達が共有している感情です。
連日のように報道される情報も、何が本当なのか疑わなければならない。
明確なものが掴めないままに不安のみが拡散していくもやもや感…。
木星海王星のシャドウ的側面が優勢になっているのが現状です。
ですが、魚座での木星海王星の合が怖れや不安ばかりを示唆するわけではないということを、占星術をする私たちは知っていますよね。
真の意味での平和や癒し、救済。
宇宙と繋がる深い瞑想。
あらゆるものを包み込む包容力。
スピリチュアルな意識の浸透…等々。
コインの裏と表のように、
これらのエネルギーは前述の怖れや不安のエネルギーと常に共存しています。
ではどうすれば…。
やはり一人一人の心が満たされる方向に向かうしかないんじゃないかと私は思います。
幸せな人は他人を攻撃しませんから…。
現在に充足していたら、他人の持っているものを奪おうとはしないでしょう?
怖れがあるから防衛する。
去勢をはる。
怖れがあるから力で相手をねじ伏せようとする。
攻撃される前に攻撃しろだなんて、過剰防衛の最たるものですよ。
ま、つまりは現在の世界は、
「怖れ」「決して満たされない飽くなき欲求」を基にして動いているということですね。
太古の昔から人間って変わらないんですね。
根本から活動の動機を変えていかないと人類に未来はないのでは…。
…えーと。
で、結局どういう話だったのかというと
オチはないのです、あしからず。
着地のない文章というのもまた木星海王星in魚座っぽい(;'∀')
太陽の周りをまわる木星と海王星の会合は、
一人一人の人生ではどのように現象化されるのでしょうか。
13年前どんなことがあったのか、ぜひ振り返り、現在の状況と比較してみて下さい。
きっと発見があると思います。
同じ課題を抱えていたとしても、アプローチは変わっているはず。
現在胸に抱いている夢や理想、哲学の種を、じっくり時間をかけて洗練して行きましょう。
どうぞみなさま今夜はゆっくり自分を癒して、
リラックスしてお過ごし下さいね。
それぞれが放つ平穏な波動が、世界の平穏な波動と共振しますように。
スピっぽくなっちゃったけど、心の底から平和を願いつつ。
ナマステ☆
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