心理占星術って西洋占星術とどう違うの?
西洋でも心理でもどちらも「占星術」ですので、同じ道具を使います。
道具というのは、12サイン、10天体、10ハウスなどなど…ですね。
基本は同じです。
西洋占星術にはさまざまな流派があります。
心理占星術も同様です。
わたしが学んだものはアメリカの心理占星術の創始者ノエル・ティル先生が構築した心理占星術です。
西洋占星術との大きな違いといえば、
ノエル・ティルの「星は何もしない。人間が物事を動かすのだ。」
という言葉に象徴されているように思います。
どちらかというと西洋占星術のいわゆる「鑑定」と言われるものは
ホロスコープを見て、その人の性格や運命、吉凶などを言い当てる。
黙っていてもピタリと当たるというものではないでしょうか。
心理占星術は運命論で語るのものではありません。
そもそもホロスコープだけを見ても男か女かもわからない。
チャート(ホロスコープ)を見るだけでは何もわからない。
ホロスコープではなく人間を見る…というのが心理占星術と西洋占星術の大きな違いです。
ホロスコープに描かれる象徴を手がかりにして、
クライエントさんと対話をしながらその方の行動パターンを探り
リフレーミングし、新たな哲学を共に構築すること。
そのプロセスをコンサルテーション、あるいはセッションと呼びます。
また大きな違いは、吉凶という呪縛に縛られないことでしょうか。
心理占星術では、いわゆる凶と呼ばれるものを「凶」とは解釈しません。
成長の緊張だと受け止めます。
それはパワフルなエネルギーであり、それをどう活かすのかは自分次第。
ですから、心理占星術的な知見から言うならば
「不幸な星のもとに生まれた人」「幸運な星のもとに生まれた人」というのはあり得ません。
心理占星術は運命論ではなく「自由意志」を高めるために用いるものと考えるからです。
ホロスコープを手がかりにして、人(自分を含める)の心について考えること。
それが心理占星術です。
どこに手をかけてよいのかわからないほど、心ははかりしれないもの。
ホロスコープに描かれている象徴が、その心を探る手掛かりになる、ということです。