エレメントと立ち直りのメカニズム
なんとなくダウン気味とか
気分がどうもすっきりしないとか。
下降するときに知らせてくれる体からのサインって
人それぞれだと思います。
たとえば、わたしの場合。
お風呂好きにもかかわらずお風呂に入るのが面倒になる。
「面倒くさい…」そう思ったらアブナイなと感じます(笑。
心の不調の全てが体由来とは限りませんが、
インド哲学で言うなら、心も体も同じ器官ですからね。
(サーンキャ哲学では、精神も物質も同じ次元で捉えています。
精神の方が上とか言う考えではありません。)
わたしの場合、不調になる原因の大半は「冷え」だったりします。
なので、とりあえずお風呂に入ります。
体をじっくり温めるとアラ不思議。
お風呂から上がる頃には身も心も少し軽くなっている。
これはつい先日の実体験。
お風呂に入る前、わたしはあまりに頭が働かないことに苛立っていたし、
論理的な思考の組み建てが出来ないことが情けなくて、めそめそしていました。
エレメント(四元素)でたとえるなら、
つまり「風」の欠乏を感じ、「風」の力を欲していたのです。
お湯は「火」と「水」です。
わたしのネイタルチャートでは
「火」と「水」は十分に足りています。
風の欠乏を補充するのではなく
すでにある「火」と「水」をさらに潤しただけ。
それだけで、循環は良くなり
気付けば「風」の問題も解決していたのです。
体を温めるなら、コタツやスト―プ、エアコンもあるじゃないか…と思いますよね。
エアコンもこたつも「火」と「風」です。
「風」の欠乏に「風」を補充しようしても機能しないのよね。
面白いね。
意識の過不足を自覚し、足りない方向性に意識を向ける…というのは
占星術でのアドバイスでも使われることですし
それも正しいと思う。
でも、本当に落ち込んでいる場合
または深刻な鬱状態の場合
その発想はしんどいこともある。
むしろ、まだ動かせる個所に意識を向け
そこを動かしてあげるようにすると良いんじゃないかな。
弱っているときというのは
いつも動かせる部分も停滞するものです。
そこを助けてあげるだけで、いつしかバランスが整ってくる。
バランスを整えようなんて、意識する必要もない。
上記はたまたま「火」と「水」の例でしたけど
たとえば「風」が十分にある人なら
小説を読んだり、書きものをしたりとか。
「土」が十分にある人なら
美味しいお料理を作ったり
プラントやペットのケアをするのもいいですね。
不調を感じたら
すでに足りていると思われる元素を動かしてあげる。
すると自然とバランスが整うというわけです。
実はこれは、筋肉のメカニズムにも類似すること。
体は誰もが左右非対称ですから
ヨガなんかやっていると、左右差を感じるわけです。
そういうとき、大抵は動きの悪い方に時間をかけて
余計にストレッチしちゃったりしがちです。
でも、それだとあまり効果はない。
実は、よりスムーズに動く方から動かしてあげることが肝心なんですよ。
そうするとあら不思議。
動きにくかった側も、ぐっとスムーズに動くようになるのです。
これは人間の体にもともと備わっている機能なのです。
これが身体に備わっている筋肉のメカニズム。
心も体も同じですから、心にも応用できますね。